VMware認定インストラクター兼vExpertによるVMworld 2018 レポート(スペイン、バルセロナ編) - Day 4. General Session&会場レポート
バルセロナ滞在もいよいよ4日目です。
※3日目のレポートは本ブログとは別の形で用意する予定です。お楽しみに😊
そろそろバルセロナのカルチャーにも交通インフラにも慣れてきました。
AM 07:00からカフェも空いているようです。実はバルセロナはランチは14時から、ディナーは21時くらいからというのが一般的なようなので、朝だけやたらと早いという事になりますね。
さて、これが予定です。
VMworldアプリを使えば毎日の予定が確認出来ます。AM 07:30から会場は空いてるようです。
宿泊のプランに朝食が入ってなかったので会場で朝食を取ります。
入場券には20万円近くの費用を払っているので飲食は全てVMwareが準備してくれますよ。
時間に余裕があったので、受付のお姉さんに、昨日もらった入場パスにツイッターのアカウントを印刷してもらいました。
元々持ってたパスに再印刷するのではなく、新しいものに交換してくれます。
朝食はこちら、会場の各所に同じようなブースが設置されています。勿論フリーです。
ちなみに会場ではこれをvBreakfastと言います。
食べる所は待合用に設置されてる机で自由に席を取ります。
こんな風に充電スペースもありますが、コネクターはUSB又は欧州形式の端子です。参加をされる方は変換器を忘れないように気をつけましょう。
さて空腹を満たし、まずは何と言ってもジェネラルセッションです。
Pat Gelsinger氏が語る最新のデータセンターとはいかに?
Pat登場!会場で拍手が鳴り響きます。
ちなみにこちらが会場で行われたジェネラルセッションです。(from Youtube)
テーマはtechnology superpowerです。
技術革新が多くの生活の豊かさを実現するのに日々不可欠になってきています。その中で、技術をより安全に効率よく使うためには、これまで以上に次のテクノロジーを活用していく必要があります。
現実世界を豊かにするための技術は、Cloud, Mobility, AI&Machine learning, Edge&IoTの四つです。
Cloudの側面ではIBM Cloud, VMC on AWSなどを中心とし、高可用性は勿論各サービスの活用法について紹介がありました。重要なのはオンプレミスにこだわる必要なく、またデータセンターとしての柔軟性が増すことで顧客の選択肢が増えることが強調されていました。
Mobility面では、どこに居ても、どんなものにでもアクセスができることが必要なこの時代に、やはりセキュリティが重要である、というメッセージでした。そこでセキュリティには、vSphere Pltinum, AppDefenceなど、最近解禁された機能はまさにこの為にあるということを説明していました。またこれらのセキュリティ機能は自動的に不正な挙動を学習して、普段と異なる動きをしているプロセスを見つけては通知をするなど、この辺りはAI的な要素だと言えますね。
Edge&IoTと言えば、やはり生活に身近なデバイスがネットワークに繋がる時代になって来ましたね。最近ではスマートスピーカーや家電は一般家庭でも目にすることが増えてきましたね。またコネクテッドカーも近いうちに出てくる事でしょう。
世の中に存在する殆どのデバイスがインターネットに繋がることを考えれば十分な帯域幅はもちろん、低遅延とセキュリティも重要です。
これらを実現するインフラにVMware NSX, Velo CloudなどのVMware ソリューションになると言うことです。
また、ワークロードも仮想マシン以外にコンテナによる処理も増えてきたため、それを管理する為にKunernates, ネットワークとセキュリティにはNSX-Tという話も出ていました。
つまり、フォーカスすべき新たなテクノロジー群は、あたりになると言えます。
これを見て始めに感じたのは始めに感じたのはもうvSphereやvSANというカラーが減ってきている事です。このことは、これらの製品は出来て当たり前、ということに取れなくもないなと感じます。
ジェネラルセッションの終了15分前に会場を出ました。(ソリューションエクスチェンジブースによる為)
すると会場外には大モニターとソファーに寛ぎながらセッションを受けている集団が...😳😳😳
私は今回初のVMworldだったので、肌身で本場のジェネラルセッションを受けることはとても良かったのですが、次回以降はこちらで受けても良さそうです。加えて言えば、ジェネラルセッションは後日動画もアップされますしね。
さて、ここからいよいよブレークアウトセッションとソリューションエクスチェンジの往来です。
その前にお手洗いに行きます。(2F)
というのも会場内がとても広いのでお手洗いは行ける時に行く、というのは一つのタイムマネジメントだと言えますね。
もし喫煙される方は、外に出ら必要があります。(私は非喫煙者です)
ちなみにブレークアウトセッションとは、1時間程の講師による技術系セッションです。
一方でソリューションエクスチェンジとは、VMwareのパートナー、サードパーティベンダーの展示会場です、ここでは各ベンダーがノベルティ配布を始め、各社の製品紹介をしています。
なんとなく予想はしていましたが、ソリューションエクスチェンジ会場のオープン五分前でこの状態です。私は位置取りも良く速やかに中に入れました。
入り口には早速Dell Technologiesを始め、名だたる有名企業のブースが確認できます。
会場を回って気がついたのですが、スポンサーのレベルに応じてブースのサイズや位置が比例しています。
ソリューションエクスチェンジの出入り口および大通りには、ダイヤモンド、プラチナスポンサーレベルの企業、それ以外が通路から離れたとこにあります。会場を回ることがある場合はこの点を理解されて回ると効率よく回れると思います。
さて、初めてのブレークアウトセッションまで時間もないので足早に会場へ急ぎます。
来ました、”vSphere Clustering Deep Dive Part1”!! 憧れのDuncanとFrankです。
内容はLas Vegasで開催されたVMworldの時のものと同じでした。
内容を知りたい方はこちらのリンクの動画をご覧ください。
★資料ダウンロードリンク Click Here
セッションの終わりに、質問がある人は並んでね、という事で並んで見ました。スーパースターを目の前に緊張しながら質問を終え、最後に記念写真まで応じてくれました。
まるで気分は3ノードクラスター(with HA & DRS)です。
Thanks a lot, Duncan and Frank!!😂
次のセッションに選んだのは"Intoroducing vSphere Pltinum & vSphere 6.7 Update 1"です。
★資料ダウンロードリンク Click here
モダンなデータセンターで必要とされるものとして、スピード、効率性、セキュリティ、拡張性というワードが挙げられています。ここでもやはり高可用性やパフォーマンスというのは既に約束されたことが前提として話が進んでいるな、と強く感じました。
そこでそれを実現してくれる製品として、vSphere 6.7 Platinumが紹介されました。
vSphere Platinumとは、これまでのハイパーバイザーであるvSphere ESXiに対し、App Defenseというセキュリティ機能を組み込んだ新しいESXiです。
概要はこちらの記事をご覧ください。
ESXiはストレージにもなるし、ネットワーク製品にもなるし、今度はセキュリティ機能も提供してくれます。年々ESXiの成長を感じます。
会場でスピーカーは、”vSphere 5.5とか、まさか使ってないよね?”とジョークを入れて会場で笑いが巻き起こっていました。
こちらはvSphere 6.7を利用した顧客からの声を集めたものです。パフォーマンスが良くなったという声が多く、スピード感を持った管理が出来るようになった実感の声が多いとのこと。
AppDefenseについてはデモンストレーションがありました。
写真内のコンソールでは、仮想マシン内部で動作するプロセスの情報及び動作の正常性やどこと通信をしているかを確認することが出来ます。普段と違う挙動をしているプロセスがあればこれを使って発見し、ユーザーは必要な対処が出来るようになるとのこと。セッションも時間が限られているので簡単なコンソール紹介で終わりましたが、VMware HOLを確認した所、AppDefenseを発見、あとでやってみよう。
★Hands on Lab用のマニュアルダウンロードリンク Click Here
最後は"vSphere Performance Troubleshooting and Root Cause Analysis"です。
本セッションではコンピュートリソースのCPUとメモリについて、"esxtop"を用いてどのようにそれを観察し、傾向から読み解く問題点を紹介していました。
普段からvSphere Install, Configure, Manageを担当している私としては、既に知っている情報、トレーニングで取り扱う内容が中心でした。ただ、この事は逆に言えば、次の2つの利点があります。
- ESXiのパフォーマンスの見方については、6.7がリリースされた現在も従来の方法が十分に通用するという事実
- VMwareの公式トレーニングを受けたことがない人も、実際のトレーニングで話をするレベル(それ以上)のパフォーマンスに対する考え方が学べます
知ってる内容だったとは言え、今の自分の知識がそのまま今後も使えるなと安心してセッションを受けていました。ただ、CPUについて言えば、調整箇所は設定値も仮想マシンごとのvCPUのアサイン数調整やNUMAを考慮した設計、論理コア数など、メモリほどの派手さはないなという印象です。
一方でメモリです。VCDXホルダーの女子がメモリマネジメントについて語っていました。
vSphere ESXiが内的に持つメモリ管理テクニックは基本的には4種類ですね。
- 透過的ページシェアリング(aka. TPS)
- バルーニング(=ゲストレベルスワッピング)
- 圧縮
- ホストレベルスワッピング
ここではTPS以外のテクニックの基本説明及びesxtopで各アクティビティの監視手法が紹介されました。これは範囲的には"vSphere Optimize & Scale"コースでよく取り扱う内容です。
この日参加したブレークアウトセッションは以上3つでした。
この後はソリューションエクスチェンジ会場に戻り、ビールやシャンパン、ワインなどが振る舞われている所で軽く軽食及び喉の渇きを潤し、ホテルに戻りました(ブログの執筆のため)
vBeerにvTapasと言ったところでしょうか。
夕方18:00過ぎですが人は相変わらず多いです。
みんな飲みながら楽しんでいます。
そして実はこの日、”VMware vSphere 6.7 Clustering Deep Dive”の無料配布&著者によるサイン会がありました。
VMware vSphere 6.7 Clustering Deep Dive
- 作者: Frank Denneman,Duncan Epping,Niels Hagoort
- 出版社/メーカー: Independently published
- 発売日: 2018/07/29
- メディア: ペーパーバック
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限定1,000冊という事で並ぶ必要があります。せっかく先程DuncanとFrankと直接話しをしたので、どうせなら1番で並んでやろうと1時間前から配布場所で待ち構えます。
待ち構えること1時間、著者の3名が登場、慣れた手付きでサインを次々書いていきます。
撮影にも慣れている為笑顔が素敵です。
1番で無事書籍を受け取ると、Duncanが”やぁ、またあったね、ありがとう”と一言言ってくれました。著名人に覚えてもらえるのはとても嬉しいですね、vSphere HA、これまで以上に頑張ろうと思います。
今回のレポートはこれで以上となります。
もらったノベルティも載せていきたいと思いましたが、またこれは別記事で紹介をして行こうと思います。