vSphere 6.5 の変更点(vSphere Client HTML5編)
vSANのRVCコマンドも一旦落ち着きまして、また来週からは、vSphere 6.5 Install Configure Manageの提供を行います。
今年は8月から9月にかけては、APJチームへのトレーニング提供も行う予定です。
さて、自分の予習も兼ねて、"vSphere 6.5って何が変わったの?"という点をまとめてみます。
まずは何と言ってもインターフェースのアップデートが一番わかり易い変更点と言えるのでは無いでしょうか:)
管理インターフェースは、やはり毎日の管理業務を行う上では大変重要ですね。
さて、6.5絡みでよく聞かれる質問で多いものがあるのですが、それは・・・
”vSphere Clientって無くなったんですよね?”
この質問に対する正しい回答、次のURLに含まれています。
https://kb.vmware.com/s/article/2147929?lang=ja
簡単に言えば、”vSphere ClientはC#版と呼ばれる、Windowsインストール版から、HTML5版に変更されました”
この変更によるメリットは次の通りです。
- 管理端末がWindowsのみであったのに対し、対応ブラウザがインストールされていればOK
- Adobe Flash Playerのようなプラグインが不要
- vSphere Clientは、ホストのESXiの世代に応じて複数のバージョンを用意する必要があったが、管理機能がホストに組み込まれたため、その必要がなくなった
以下の画面はHTML5版のvSphere Clientログイン画面です。
ここではESXiホストのログイン情報を入力し、ログインします。
続いてログイン後の画面です。
フレームデザインとしては左側にツリー、右側がメイン画面なのは変わりませんね。
インターフェースと言えば、言語表示も重要です。
今までは、URLを編集することで切り替えを行っていたことを考えれば、言語切替も簡単に行うことが出来るようになりました。
ちなみにvSphere Web Clientの表示言語変更手順を知らなかったという方はこちらをご覧ください。
まずはホスト関連の情報から見ていきましょう
管理:ハードウェアのパススルー設定やライセンス、インストール済みのVIB、サービスやポート開放などの設定に関する情報がこちらに集約されています。
監視:パフォーマンス統計(1時間分のみ)、ハードウェアセンサー、イベントなど現状の問題やトラブル対処などの考察に使う情報が閲覧出来ます。
仮想マシン:仮想マシンの作成、起動、停止、スナップショット取得など、基本操作が可能です。
また、”コンソール”に関して言えば、2種類のコンソールが用意されています。
(ブラウザコンソールとVMRC)
ブラウザコンソールは、HTML5を利用したコンソールです。vSphere Clietn上の画面に展開されます。別タブや別ウィンドウでも開くことも可能です。
VMware Remote Consoleも利用可能です。
ストレージ:データストアのマウント状況や、ホストバスアダプターなどの情報が閲覧と設定変更可能です
ネットワーク:ポートグループや仮想スイッチなどの情報が閲覧と設定変更可能です
以上です。ちなみに現時点では、このHTML版のvSphere Clientでは出来ない操作も幾つかあり、そのことも合わせてナレッジに記載があります。
<以下ナレッジより抜粋>
完全な機能を提供されるまでは、複数のインターフェースを使うケースも出てくるかもしれません。皆様のフィードバックを、HTML版vSphere Clientのフィードバックツールから伝えることで、少しでも速くフル機能を実装して頂けるかもしれませんね:)