VMware NSX : NSX Managerの保護 (バックアップ / 冗長性 / 高可用性)
さて、久しぶりに技術記事を書きます。
まずはVMware NSXを語る上で、”NSX Manager”は大事な要素です。
多くの素晴らしい記事がネット上には存在するので今回はNSX Managerが何であるか、までは多くは記述致しません。
また機会があればこれをどこかで触れたいと思います。
NSX Managerは、VMware NSXに於いて、管理プレーンを提供する仮想マシンです。
NSXのデプロイの1stステップとして、NSX Managerのデプロイがあります。
OVAファイルは、MyVMwareから入手頂くわけです。
最近の仮想化環境において、こうした特定のサービスを提供してくれる特殊な仮想マシン、というのは珍しくなくなってきています。
仮想マシンということで、次のようなオペレーションが実施出来るわけです。
- クローン
- スナップショット
- vSphere HAによる保護
- vSphere FTによる保護
- vSphere Data Protectionによるバックアップの可否
例えばですが、これらだけを見ても”NSX Manager”はこれらをサポートするのか?という純粋な疑問が生まれるわけです。
私が受講生の立場なら、この辺は間違いなく質問をする所ですので先んじて調べて見ました。今回は、私が自身の検索により見つけることが出来た公式ソースを紹介致します。
- バックアップとリストア
Backup and restore of VMware NSX for vSphere 6.x components (2144087)
VMware NSX for vSphere 6.x コンポーネントのバックアップとリストア (2145635)
一言で申し上げれば、NSX Managerのインターフェース上から実施が可能です。
また、VMwareでは上記記事掲載時点ではこの方法が唯一のサポートされた方法であると名言されています。(将来的には変更されるかもしれませんが)
また、私のvSAN記事でもよく登場するCormac氏が、かなり以前にVDPを使ってNSXの幾つかの仮想アプライアンスのバックアップとリストアにチャレンジをしています。上記KBに基づけば公式な方法では無いためか、リストアの際にEdge Service Gatewayというコンポーネントのリストアで奮闘している記録が読めます。
- 冗長化、高可用性
次にNSX Managerの冗長化です。vSphere HAを利用することで、NSX Managerの耐障害性を保持することが出来ます。
High Availability of NSX for vSphere Components
The NSX Manager instances of both stacks run on the management cluster. vSphere HA protects the NSX Manager instances by ensuring that the NSX Manager VM is restarted on a different host in the event of primary host failure.
Cluster Design for NSX for vSphere
上記のページからであれば、他のNSXのコンポーネントのHA保護についても記載があります。
以上です。今回の纏めは次の通りです。