VMwareな日々

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仮想スイッチ"スイッチへの通知"について(1)

<著者からのお願い>

本記事の改訂版として以下のリンク内に更新記事を掲載しております。最新の情報をご確認頂くため、こちらのリンクをご覧ください。

lab8010.com

 

なお、はてなブログ上の本記事については今後更新は行いませんので、ブックマークなどをされている読者様は、恐れ入りますが新ブログを改めてブックマーク頂くようお願い致します。

今回は自分のための備忘録です。

仮想スイッチのセッティング内で、”スイッチへの通知”という設定項目があります。

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既定値はYesです。

 

スイッチの設定と言えば、チーミングポリシーやアクティブ、スタンバイvmnicの指定などの方がメジャーであり、あまり普段注目をされることがない設定項目です。

 

この設定って何?そもそもスイッチへの通知とはどういうことか?

今回はそんな内容に迫ります。

 

まず次のような環境を用意しました。

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・2台のホストがいます(vmkernel 01, vmkernel 02というホスト名)

・2台の間でvMotionが出来る状況だとします。

・この後、VMという仮想マシンが、vmkernel 02側にvMotionされます。

 

この場合、”スイッチへの通知”により、vMotion後に移動先ホストがRARPプロトコルを利用し、接続スイッチに対し、vNICのアドレスに関するMACアドレステーブル更新を促します。

f:id:instructor8010:20170812115653p:plain

 

例えば次のようなケースで、RARPによるMACアドレステーブルの変更が発生します。

  • vMotionによる仮想マシンの移動
  • vmnicのフェールオーバーによる切り替え

いずれも、仮想マシンが利用するvmnicが変更されるケースだと言えます。

これらの話を総括すると、”じゃあいつこの設定をNoにするのか?”という疑問が生まれます。

この点についてはまた別記事にて取り扱いたいと思います。特殊な環境でない限り、基本的にはYesから変更することは無いと考えていただいて良いと言えます。

 

■2017/08/15追記

ちなみに、以下の情報は物理スイッチのMACアドレステーブルを実際にコマンド出力してみた様子です。

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ご覧頂きますと、単一のポート"gi1/0/46"に対し、vmnic(物理NIC)1つ分と、5つのvNICのMACアドレスMACアドレステーブルに学習されていることが確認出来ます。

※本検証にお付き合い頂いたKさん、ありがとうございました。

 

■2017/08/18追記

Part 2も投稿済みです。是非合わせてご覧ください!

instructor8010.hatenablog.jp