VMwareな日々

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vSphere ESXi ドライバーについて (ドライバーのインストール時の注意点)

今回はESXiに対し、ドライバーインストールを行う際の注意点を何点か紹介します。

  1. ドライバーの命名規則に関する注意点
  2. コマンドラインでのインストール時の注意点
  3. ドライバーインストール後は、新ドライバーの有効化と旧ドライバーの無効化を忘れずに!

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1. ドライバーの命名規則に関する注意点

復習になりますが、ドライバーのインストール時には、ファームウェアとの互換性が重要です。以下のリンクは前回私が確認をしたリンクです。

Broadcom 57810-k DP 10Gb NDCの互換性一覧はこちら

今回のNICファームウェアは、”7.12.19”です。

f:id:instructor8010:20171019233844p:plain

上記に基づくと、次の2つのドライバーが互換性があることが明記されています。

f:id:instructor8010:20171019234033p:plain

今回は、bnx2xドライバー(上の方)を利用しようと思いますが、ドライバー名が次のようになっています。

bnx2x version 2.712.10.v55.4

実際にこのドライバーのダウンロードは次のページです。

VMware ESXi 5.5 Driver CD for QLogic Network/iSCSI/FCoE Driver Set

ご覧の通り、vSphere 5.5用となってはいますが、VMware 互換性リストに基づけば、ESXi 6.5 Update1でも利用可能となっていますので、こちらを利用してください。

※この、実際のホストのバージョンと異なるケースも有り得る、という点が注意点です。

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2. コマンドラインでのインストール時の注意点

実際にドライバーのインストールを行う場合、"esxcli software"コマンドを駆使して行います。

この際、次のようなコマンドを入力します。

esxcli software vib install -d "オフラインバンドル名"

更に注意点ですが、この際オフラインバンドル名の指定は”絶対パス”での指定が必要です。

これはインストール時に相対パスを使用してしまったために、ドライバーインストールに失敗をしたケースです。

f:id:instructor8010:20171019235610p:plain

 

これはインストール時に絶対パスを使用し、ドライバーインストールに成功したケースです。

f:id:instructor8010:20171019234911p:plain

※インストール時のメッセージが”VIB Skipped”にのみドライバー名が連なっているのは、既にインストール済みのドライバーを上書きしたためです。

※新規でインストールしたVIBがある場合は、”VIB Installed”の行に新しいドライバーが表示されます。

こちらが関連ナレッジです。

次のエラーで VIB のインストールに失敗する:Unknown command or namespace software vib install (2079517)

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3. ドライバーインストール後は、新ドライバーの有効化と旧ドライバーの無効化を忘れずに! 

これまでの工程の後には、次のコマンド2つを利用し新ドライバーの有効化と旧ドライバーの無効化をしましょう。

コマンドラインは、次の通りです。

esxcli system module set --enabled=true --module=”新ドライバー名”

esxcli system module set --enabled=false --module=”旧ドライバー名”

f:id:instructor8010:20171020000803p:plain

なお、この変更はESXiの再起動後から有効となりますのでこの点はご注意ください。

再起動後、qfle3ドライバーに変わりました。

f:id:instructor8010:20171020001655p:plain

関連ナレッジがこちらです。

ESXi 6.5 におけるネイティブ ドライバの有効化と無効化 (2149345)

ESXi 5.5 以降でのネイティブ ドライバのトラブルシューティング (2101855)