Ruby vSphere Consoleの使い方(vsan.obj_status_report編)
いつも帰宅後にHOLを起動し、動作テストを行うのですが、夏場になり、夏バテでしょうか。昨日はすぐに休んでしまい、今朝の更新となりました。
ということでおまたせしました、1日ぶりの更新です。
さて、今回は"vsan.obj_status_report"というコマンドです。
オブジェクトのステータスを表示する、と解釈出来る内容ですね。
それではコマンドの出力結果を複数用意しましたので、それぞれ確認して行きましょう。
■VMが一つも存在しない状態
オブジェクトもコンポーネントも0ですので一覧には何も表示されません。
VMがいなければ、オブジェクトが存在しないのは至極当然と言えますね。
では、VMを1個作成してみましょう。
1台のVMを"vSAN Default Storage Policy(RAID1, FTT=1)"で保護しています。
ですので、ホームスペースとvmdkの2つのオブジェクトが存在しており、それぞれは3つのコンポーネントで保護されています。
これらの情報が上の表で示されています(3個中3個のコンポーネントが全て利用出来るオブジェクトが、2つ存在する、という意味合いですね)
VMホームスペースオブジェクトはホスト01、02、04にて保護されていますね。
VMDKオブジェクトはホスト02、03、04にて保護されていますね。
ここでホストをメンテナンスモードにして障害を起こします。
本環境は4ホストのvSANクラスターなので、1台をメンテナンスモード状態にします。
今回はホスト01号機(esx-01a.corp.local)で実施をしてみます。
予測される動作としては、VMホームスペースオブジェクトはこの01号機によりコンポーネントが保護されているので、このオブジェクトが影響を受けると考えられます。
結果はこちらです。
予想通りですが、2/3(Reduced)と書かれた行が登場しました。オブジェクトを保護するコンポーネントが1つ不在になってしまっており、残り2つであるという状態です。
vSphere Web Clientからも、以下のように状態が変化をしています。
以上です。
なお、コマンド内では2つの表が表示されていましたが、下の表は孤立状態のVMについての同様のけっかを表示します。
結論:このコマンドでは、vSANクラスター上で保護されているオブジェクトとコンポーネントの状態を表示するコマンドである
障害発生時の問題発生範囲を、オブジェクトとコンポーネントの視点で把握が出来る