VMwareな日々

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VMware NSXの種類について(NSX for vSphere / NSX-T)

皆様、新年明けましておめでとうございます。

しばらくネット社会と切り離されたところで過ごしていたため、やや記事投稿の間隔が空いてしまいましたが2018年もどうぞよろしくお願い致します。

 

さて突然ですが、VMware NSXはネットワークの仮想化製品として知られていますが、複数の種類の”NSX"が存在することをご存知でしょうか。

 

VMware Doc(ドキュメント センター)で、全ての製品を一覧表示してみます。

VMware Docs ホーム

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2つの製品が表示されているのが確認出来ますね。

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2018年1月時点では、以下2つの製品が存在します。

  • VMware NSX for vSphere
    本製品は、VMware vSphere環境に対するネットワーク仮想化製品です。

    ドキュメント ページはこちら

  • VMware NSX-T (Tは、TransformationのTです)
    本製品は、vSphere以外のハイパーバイザーである”KVM"を始め、コンテナやパブリック クラウドなどの新たなテクノロジーに対するネットワーク仮想化製品です。
    ドキュメント ページはこちら
    このキャプチャは、VMware NSX-T 2.0 インストールガイドの”システム要件”より抜粋しています。

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元々VMware NSXは、VMware社がNicira Networks(ニシラ ネットワークス)社を買収し、同社の製品であった”NVP”とVMware社の当時の製品であった”vCloud Networking and Security(vCNS)”を統合して誕生したという歴史があります。

※Nicira Networksの買収記事はこちらを参照下さい。

 

当時のNVPでは、vSphereだけではなく他のハイパーバイザーもサポートをしていた事から、現在のようにvSphere以外のハイパーバイザー プラットフォームにおいてもNSXが存在しています。

 

なお、VMware NSXが登場した当初は、”VMware NSX for Multi-Hypervisor”という製品が有りましたが、現在では同製品は名称を変えて”VMware NSX-T”となっています。

Download VMware NSX for Multi-Hypervisor

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如何でしたでしょうか。個人的には、サーバーとストレージの仮想化は今では標準的なテクノロジーとなってきましたが、ネットワークとセキュリティは単一のプラットフォームを越えて管理、制御をしていく必要があるため、前者2つと比べると課題のポイントは大きく異ると言えます。

 

まずは年始めに、VMware NSXのあり方と歴史について、ライトな記事でスタートしてみました。今後もちょくちょくVMware NSXを始め、vSphere、vSANなどの記事を今後も継続していきますのでよろしくお願い致します。