VMwareな日々

VMware環境関連の管理者/導入/トラブルシュートなどに役立ちそうな情報を備忘録として掲載とその他を少々投稿していくブログ

ESXi ストレージ パスの見え方, 考え方(Dell Storage MD編)

前回のDell Storage SC編に続き、今回はDell Storage MDのESXiのパスの見え方を紹介してみたいと思います。

f:id:instructor8010:20171120145535p:plain

前回の記事を参照したい人は、こちらのリンクから閲覧が可能です。

instructor8010.hatenablog.jp

さて、まずは恒例の物理トポロジーの確認からです。

f:id:instructor8010:20171121093002p:plain

本図では、IPネットワークが2系統あります 

 

ホワイトボードの左側が192.168.40.x/24で、右側が192.168.41.x/24です(中央の点線が境目)

 

今回は、イニシエーターとターゲット間のスイッチが冗長化されていない構成です。

勿論、エンタープライズの環境では高可用性は重要なポイントですから、スイッチも二重化することで、よりこの環境の可用性は高まると言えますね。

※今回はテスト環境のため1つのスイッチでストーリーをこのまま進行します。

※遠隔地にある環境を利用したのですが、Cisco Discovery Protocolを利用したおかげで、2つのNICポート(vmnic0と1)が同じスイッチに接続されている事が分かりました。

f:id:instructor8010:20171120152144p:plain

画面内の吹き出しをクリックすれば、CDPによって、物理ポートが接続されたスイッチ情報が分かります。

イニシエーター側が使うIPアドレス

  • 192.168.40.76/24
  • 192.168.41.76/24

ターゲット側が使うIPアドレス(各色は、ホワイトボード上の色と対応しています)

  • 192.168.40.36/24(ストレージプロセッサ上段の左側ポート)
  • 192.168.40.37/24(ストレージプロセッサ下段の左側ポート)
  • 192.168.41.36/24(ストレージプロセッサ上段の右側ポート)
  • 192.168.41.37/24(ストレージプロセッサ下段の右側ポート)

この環境に対し、ランタイム名によってこのシステムを見てみると、ランタイム名の各項目は次のような意味合いを持ちます。

f:id:instructor8010:20171121094033p:plain

  • vmhba - iSCSIアダプターを示す
    今回はソフトウェアiSCSIアダプターであり、複数の物理ポートが存在してもvmhbaは1個となっている。
    ハードウェアiSCSIアダプターを搭載しているシステムの場合は、デュアルポートならvmhbaが2つ、クァッドポートならvmhbaが4つ登場します。

  • Channel - ストレージIOの送信元物理ポートから送信先物理ポートを示す
    イニシエーターからDell Storage MDのiSCSI IOポートまでのパス
    チャネルでは、送信元と送信先のポート毎にナンバリングがされています。

    f:id:instructor8010:20171121094133p:plain

    Channel = Source IPとDestination IPの組み合わせによるPathである。
  • Target - Dell Storage MD システムそのものを示す
    この事例では、本システムはTarget ID 0として、ESXiが認識しています。
    複数のDell Storage MDにアクセスをするESXiの場合は、Target番号を使い、物理的なストレージシステムを差別化します。

    f:id:instructor8010:20171121094319p:plain

    ターゲットナンバーで製品が違いますね(T0=MD3200i / T1=MD3000i)
  • LUN - Dell Storage MD内のLUN(ボリューム)を示す
    これは、他のストレージシステムとも同様で、ストレージ内部のボリューム(ホストにマウントする単位)の識別子である。

これらを総括して見ますと、次のようなレイヤー構造が見えてきます。

特に右側の紫のvmhba/Channel/Target/LUNを意識してご覧頂くと、上図の解説がわかりやすいと思います。

f:id:instructor8010:20171121095236p:plain

物理ストレージシステム自体が単一のターゲットとして振る舞うため、そこまでの道筋の番号をチャネルで表現しているのがDell Storage MDと言えます。

今回は以上となります。そのうちDell Storage PSシリーズでも同じ内容を掲載したいと思います。